活動履歴

■ 2023年 ■

2023年11月5-6日
第15回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)

■ 2022年 ■

2022年11月4-5日
第14回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)



■ 2021年 ■

2021年11月9日
第13回 金属と分子集合 リトリート(リモート会議)

2021年11月
化学と工業誌11月号で本グループ「金属と分子集合」が特集されました。

1 設立目的におけるパラドックス―それでも新領域創成を目指すわけ/樋口昌芳
2 分子集合によるバイオ材料―固体材料の自律的な合成法/上野隆史
3 金属錯体ナノ空間で高分子を制御する/植村卓史
4 金属と『〇〇』で拓く化学/高谷 光
5 π共役系分子への動的ユニット導入/竹内正之
6 金属クラスターの構造制御とエネルギー・環境触媒での応用/根岸雄一
7 錯体のエレクトロクロミズム/樋口昌芳
8 押圧により吸収色が変化する力色材料と分子集合の役割/松尾 豊
9 芳香環のカラムからカプセルへ―その鍵は"湾曲型"両親媒性分子/吉沢道人
10溶解性の克服と界面組織化/吉本惣一郎

■ 2020年 ■

2020年11月14日
第12回 金属と分子集合 リトリート(リモート会議)

■ 2019年 ■

2019年11月15-16日
第11回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)



■ 2018年 ■

2018年9月7日
第10回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)
東京工業大学 田町キャンパス

■ 2017年 ■

2017年9月20-22日
第66回高分子討論会(愛媛大学)にて下記の特定テーマ(S11)を開催しました。

「柔らかな」生体および合成高分子系の解明と構築
開催責任者:吉沢道人(東工大)、中西尚志(NIMS)

趣旨:生体および合成高分子に見られる特有な機能を発現する複雑分子系の本質は、内部自由度が大きく、系が必要に応じて構造を柔軟に変化できる点にある。例えば、ある特定ユニットのコンフォメーションのわずかな違いに応じて、その高分子の持つ機能や物性が驚異的に変化する系などがある。この現象は同程度のエネルギーを持つ複数の準安定状態が存在することを意味しており、環境変化や外部刺激によってよりエネルギー準位の低い安定状態に収束できる。このような複雑系の自由さ、すなわち「柔らかさ」の解明と構築は、高分子ならびに超分子化学を含む幅広い研究分野に共通する極めて重要な課題であるが、その理解はほとんど未解決な状況である。「柔らかさ」の研究は、複雑な現象をどのように理論的に理解・解明し、制御すると共に、新しい複雑分子系をどのように構築するかであり、広い時間と空間スケールの視野を持ち、解析(理論化学)と計測(分析化学)と創成(合成化学)を専門とするそれぞれの研究者が協奏的に共同で挑戦する課題である。このような背景の下、本特定テーマでは柔らかな構造と機能を合わせ持つ生体系(例:光応答性タンパク質の機能解析・制御ならびに新機能創成)および合成高分子系(例:主鎖および側鎖に種々の官能基を自在導入した機能性ポリマー)、さらには超分子系(例:準安定状態を意図的に設計・制御した分子組織系)まで含む複雑分子系に着目し、「解析」と「計測」と「創成」の3つのアプローチによる最新の研究知識と技術を共有し、その解決とさらには新たな学術領域の構築ならびに新奇高分子系材料の創成に向けた活発な討論するための場を提供する。

1. 柔らかな生体高分子系の解明(構造解析と機能予測)
2. 柔らかな合成高分子・超分子系の解明(構造解析と機能予測)
3. 柔らかな生体高分子系の構築(構造設計と機能発現)
4. 柔らかな合成高分子・超分子系の構築(構造設計と機能発現)

2017年8月7日
第9回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)
京都大学 化学研究所

2017年3月16日
日本化学会第96春季年会 (2017)にて特別企画「生命科学が先導する分子機能創製の最先端:生体機能・生体分子を超えるためのアプローチ」を開催しました(「エキゾチック自己組織化材料」との協賛です)。

生命科学が先導する分子機能創製の最先端:生体機能・生体分子を超えるためのアプローチ
開催責任者:岸村顕広(九州大)

生体機能や生体分子に学び、従来の発想にはない機能性材料開発が盛んに進められてきた。これらは洗練された材料合成技術、材料加工技術などに裏打ちされ、生体模倣材料として急速な発展を遂げている。一方で、遺伝子工学の進歩に伴い、タンパク質をはじめとする生体分子を思いのままに設計し、天然に存在しない生体分子を材料として活用できる時代になっている。本特別企画では、精密有機合成技術を基盤とした材料開発に基づくアプローチ、及び、バイオテクノロジーを活用した生体分子創製技術に基づくアプローチに焦点を当て、生体、及び、人工分子を用いて、『生体機能・生体分子を超える』新奇機能材料を開発する気鋭の研究者を集め、今後の機能性材料創製の新機軸について議論する。

13:30-13:45 趣旨説明 金原 数(東工大生命理工)
13:45-14:15 櫻井和朗(北九大国際環境工)
「プラトニックミセルの創製と生体材料への応用」
14:15-14:40 星野 友(九大院工)
「タンパク質を模倣したナノゲル粒子のpKa制御と機能発現」
14:40-15:05 古田健也(情報通信研究機構未来ICT研)
「人為的に設計した新しい生物分子モーターの合成」
15:05-15:30 梅津光央(東北大院工) 
「ナノに着目した新規タンパク質の設計」
15:30-15:55 安原主馬(奈良先端大物質創成)
「天然ペプチドを超える抗菌性分子のバイオミメティック・デザイン」
15:55-16:20 松村和明(北陸先端大マテリアル)
「両性電解質高分子による超機能バイオマテリアル創成」
16:20-16:30 クロージング 岸村顕広(九大院工)

■ 2016年 ■

2016年11月22-23日
新領域研究グループ「エキゾチック自己組織化材料」と「金属と分子集合」 第1回合同シンポジウム in 鳥取を行いました。今後の合同会議のあり方や、学会等での企画立案、2つのグループの今後について話し合われました。


2016年9月14-16日
第65回高分子討論会にて下記特定テーマを開催しました。

特定テーマS8「機能性ナノテンプレートの構築とその応用」
開催責任者:植村卓史(京大)、松浦和則(鳥取大)

趣旨:核酸やタンパク質などの生体高分子は厳密に制御された一次構造を有し、明確に規定された高次構造を形成します。このような精巧な高分子構造を産み出す鍵は、酵素という組織化されたナノ反応場でDNAを鋳型として正確に構造の翻訳・転写しているところにあります。つまり、精密なナノテンプレートを創製し、的確にその情報を転写することができれば、多くの機能性ナノ物質・材料を創出できることを自然は教えてくれています。合成高分子に関しても、種々の低分子や高分子を添加剤とすることで、得られる高分子の構造に多大な影響を与えることが多くあります。ナノ空孔や界面を反応場とすれば、通常法では不可能な高分子構造や集積状態を達成できることも報告されています。様々な機能性材料を構築する上でも、ナノテンプレートは重要な役割を演じます。例えば、ブロック共重合体が形成するミクロ相分離構造を鋳型とすることで、精密なナノ配線が可能になります。界面活性剤が形成する棒状ミセル構造を転写すれば、規則性メソポーラス材料を構築できます。分子レベルで構造が規制されたデンドリマーや超分子カプセルなどを鋳型とすることで、精密な分子集積・配列や反応制御が達成されるようになっています。このことは、ペプチドや糖鎖といった生体分子を利用することでも、より精密なテンプレートシステムを構築でき、中にはバイオミネラリゼーションを模した機能性無機材料の創製に成功している例も報告されています。さらには、新たなナノ構造材料を創製するという観点から、金属ナノ粒子表面や基板表面などを利用して、分子の集積・配向を制御する研究も展開されており、ナノテンプレートの利用と理解に関する重要性は益々高まっています。本特定テーマでは、「ナノテンプレート」をキーワードとして、ナノ組織体の構築、分子配向・集積による機能評価、精密反応場の設計に興味をもつ研究者が会することで、「テンプレート」と高分子を意識した観点から、機能性材料の創製につながる討論を行いたいと考えています。

1. 高分子テンプレート
2. 超分子テンプレート
3. 無機・錯体テンプレート
4. バイオテンプレート

2016年9月13日
第8回 金属と分子集合 リトリート (研究報告、及び運営会議)
高分子討論会前日にに第8回リトリートを行いました。研究の方向性がそれぞれ違うベクトルを持ち、なかなか全員が揃うことは少なくなってきましたが、いつも通り全く時間の足らない議論が繰り広げられました。

2016年3月27日
日本化学会第96春季年会 (2016)にて特別企画を開催しました。講師の先生方、皆様のご参加有り難うございました(「エキゾチック自己組織化材料」との共同開催です)。

特別企画「ミクロな分子運動」を活用する機能性材料の新展開
開催責任者:舟橋正浩(香川大)・吉沢道人(東工大)

従来の機能材料においては、主に静的な分子凝集構造のデザインが考慮されてきた。しかし、近年、高分子・液晶・バイオマテリアルなどの柔らかい機能材料の重要性が増大している。このようなソフトな材料の開発においては、系の柔軟性の起源である分子レベルの「ミクロな分子運動」を考慮した動的な分子集合体のデザインが重要になる。本企画においては、ミクロな分子運動を巧みにデザインすることにより、機能性高分子、超分子集合体、超薄膜材料の研究をリードしている若手・中堅研究者に講演を依頼した。イオン性液体、二次元分子集合体、メタロポリマー、イオンチャネル、超分子液晶、バイオマテリアルなどを取り上げ、動的な分子集合体の合理設計を基盤とする新規な機能材料創製の可能性を探る。

9:30-9:35 趣旨説明 舟橋正浩(香川大工)
9:35-9:55 一川尚広(東京農工大院工)
「液晶分子の自己組織化を利用した機能界面の設計と展開」
9:55-10:15 上村忍(香川大工)
「固液界面での有機分子の自己組織化挙動」
10:15-10:40 竹内正之・高井淳朗(NIMS)
「π電子共役系の運動性を制御した新規分子集合体の開発」
10:40-11:00 村岡貴博(東工大生命理工)
「膜タンパク質から着想した動的超分子イオンチャネルの開発」
11:00-11:20 舟橋正浩(香川大工)
「側鎖の運動性を考慮した液晶性電子機能材料の合成と物性」
11:20-11:45 灰野岳晴(広島大院工)
「特異な分子認識により駆動される超分子ポリマーの合成と物性」
11:45-12:05 吉沢道人(東工大資源研) 
「有限π-スタッキングを利用した強発光性固体の作製」
12:05-12:25 岸村顕広(九大院工)
「分子運動の制御による超分子カプセルの作製とその応用」
12:25-12:30 閉会の辞 吉沢道人(東工大資源研)


■ 2015年 ■

2015年12月17-18日
環太平洋国際化学会議(PACIFICHEM 2015)にて下記シンポジウムを開催しました。

Functional Nanomaterials Based on Coordination Chemistry
Organizers: Takashi Uemura, Mark MacLachlan, Hiroshi Matsui
ヒルトン ハワイアン ビレッジ (ホノルル、ハワイ)

招待講演者等 (敬称略)
Makoto Fujita (Japan), Javier Marti-Rujas (Italy), Soonchul Kang (Japan) Jeremy Klosterman (USA), Pascal Dietzel (Germany), Angiolina Comotti(Italy),Michito Yoshizawa (Japan), Feng Li (Australia), Jonathan Nitschke (UK), Hiroaki Iguchi (Japan), Matthew Cowan (USA), Alexis Ostrowski(USA), Gellert Mezei (USA), Chad Mirkin (USA), James Crowley (NZ), Masayoshi Higuchi (Japan), Michal Lahav (Israel), Yuichi Negishi (Japan), Nobuo Kimizuka (Japan), Stuart Batten (NZ), Jean Weiss (France), Soichiro Yoshimoto (Japan), Christine Luscombe (USA), Yutaka Matsuo (Japan), Trevor Douglas (USA), Qian Wang (USA), Karn Sorasaenee (USA), Ivan Korendovych (USA), Takafumi Ueno (Japan), Marc Knecht (USA), Chuan He (USA), Hikaru Takaya (Japan), Tiffany Walsh (Australia), Vikas Nanda (USA),Atsuro Takai (Japan), Shin-ichiro Kawano(Japan)

2015年9月17-18日
第7回リトリートを高分子討論会後、松島センチュリーホテルで開催しました。企画運営会議においては、今後の研究のあり方についての議論も行われました。

2015年9月
第64回高分子討論会にて下記の特定テーマを開催しました。

特定テーマS12「異種界面を舞台とする機能性高分子」
開催責任者: 内藤昌信(物材機構)、上野隆史(東工大)

趣旨:高分子と金属・セラミクスなどの異種界面の関わりは、例えば、接着や接合という現象として現れ、幅広い分野で使いこなされています。しかし、異種界面における高分子のナノ・マクロ構造や力学・機械特性の発現機構には、多くの未解明な課題が残されており、異種界面における高分子の構造や物性の解明と理解が求められています。また、自己組織化材料や刺激応答材料などは近年進展が著しい分野でありますが、これらの高分子材料を実用化に繋げていくにも、”ハードで静的な”金属・無機表面との相互作用を考慮にいれたマルチマテリアル材料設計が不可欠になっています。一方、生体分野に目を向けても、異種界面の重要性がフォーカスされています。生体分子と水が構成する界面は、機能発現に大きく寄与しており、例えば、タンパク質表面と水との相互作用がフォールディングや活性化に及ぼす効果や、不凍タンパク質の特異な表面構造が氷晶生長を阻害することで不凍性が発現することも明らかになっています。これらは、たんぱく質と細胞・糖・核酸といった異なる生体分子との界面挙動によって制御される様々な生命現象にも大きく影響します。このように、異種界面を舞台とした高分子のナノ、マクロ、あるいはそれ以上のスケールの物理・化学・力学現象を深く理解し、新たな機能につなげていくことは、材料の壁にとらわれないマルチマテリアル分子科学の創発に繋がると期待できます。このような複眼的な材料に対する視点は、実用化技術だけでなく新原理・新現象が秘められた魅力ある研究対象として、一層の発展が期待されている領域です。一方で、これらの現象の観測・分析は、通り一遍のルーティン的手法では難しい部分が多々あり、個の力だけではなかなか研究が進まない状況にもよく直面します。そのような問題解決の場として、技術や情報を共有し、活発な討論するための場を提供するとともに、本企画を通して、「優れた高分子材料」を持っている多くの研究者が、異種界面を駆使した「マルチマテリアル材料」の舞台へと研究を展開したくなるような契機になればと思っています。

1-1. 異種界面を操る(自己組織化体の設計、刺激応答性等の制御)
1-2. 異種界面を使う・生かす(機能評価、材料応用)
1-3. 異種界面を調べる・考える(メカニズム、新奇現象の解析)

2015年3月29日
日本化学会第95春季年会 (2015)にて特別企画を開催しました。

特別企画
「化学者のための放射光ことはじめ-放射光による微小単結晶・粉末X線構造解析の基礎と応用」

開催責任者:高谷光(京大)

趣旨 高強度・高並行の放射光を利用した X 線回折は新物質創製にかかわる研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となりつつある。特に μ サイズの微小単結晶 X 線構造解析や粉末 X 線構造解析は,医薬品,触媒から半導体・燃料電池分野までをカバーする応用範囲の広い測定手法である。大型放射光施設 SPring-8 では,材料化学分野に適したビームライン高度化や測定手法の開発とその普及に取組んできた。本企画では,実際に SPring-8 およびその他放射光施設を利用して研究を行っている化学者を招き,最近の応用・産業利用成果について,測定に関する基礎的事項や背景も含めて詳細にご解説いただきます。

13:30- 化学の未来のための放射光・結晶学の展望(JASRI)坂田 誠
13:40- 放射光による単結晶X線構造解析の基礎(JASRI)安田 伸広
14:20- 放射光によるナノカーボン類の分子構造解析(京大化研)茅原 栄一
14:50- 粉末X線構造解析の基礎と実際(東工大院理工)植草 秀裕
15:30- 構造解析に基づいたリチウムイオン二次電池正極材オリビン LiMn1-xFexPO4の材料設計(戸田工業)三島 祐司
16:00- 構造解析による相変化材料の研究(京大ICC)松永 利之

3月29日午前中には「中性子線が拓く化学の未来」も開催されました。

2015年3月28日
日本化学会第95春季年会 (2015)にて、第17回企画運営会議を新領域グループ「エキゾチック自己組織化材料」の皆さんと行いました。


2015年3月26日
日本化学会第95春季年会 (2015)にて特別企画を開催しました(「エキゾチック自己組織化材料」との共同開催です)。

特別企画「バイオ超分子が拓く驚異の物質科学」
開催責任者:角五彰(北大)・上野隆史(東工大)

複数の分子が秩序立って集合した構造体は「超分子」と言われる。例えば各種分子モーター系やウイルス系などがその例である。このような物質系ではしばしば個々の分子には見られない物性や機能が見られる。近年,このような現象を戦略的に設計しながら先端材料の開発へとつなげる研究が行われている。本企画では特に生体に関連した分子から構成されるバイオ超分子に焦点を当てたい。生体分子は触媒作用,エネルギー変換機構,情報伝達機構,分子認識機構などの特異な機能を備えている。また有機,無機,高分子合成技術の進展とともに多くの生体分子が自在に設計・合成できるようになってきた。このような理由から,特に環境・医療・エネルギー分野などにおいて,バイオ超分子にかける期待が高まっている。本特別企画ではバイオ超分子研究を牽引する日本の研究者(若手)とともに生体分子のもつ可能性について議論していきたい。

9:30-9:35 趣旨説明 角五 彰(北大院理)
9:35-9:50 上野隆史(東工大院生命理工)
「針蛋白質の細胞表面ダイナミクス」
9:50-10:10 飯野亮太(自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター)
「生体回転超分子モーターの作動メカニズム」
10:10-10:30 杉浦美羽(愛媛大プロテオサイエンスセンター・JSTさきがけ)
「光合成の初発反応を担う光化学系 II の分子構造と機能」
10:30-10:50 藤本ゆかり(慶大理工)
「自然界での生体防御シグナル物質群と複合型分子による免疫制御への展開」
10:50-11:10 塚崎智也(奈良先端大バイオ)
「タンパク質膜組込み insertase YidC の立体構造と分子機構」
11:10-11:30 中村龍平(理研CSRS)  
「生体電子移動論より探る生物進化と自己修復」
11:30-11:50 松浦和則(鳥取大院工)  
「タンパク質・核酸・ナノ粒子で着せ替えた人工ウイルスキャプシドの構築」
11:50-12:10 植村卓史(京大院工)
「MOFモーターの開発」
12:10-12:25 角五 彰(北大院理)
「表面探索する自己推進型マイクロプローブ」
12:25-12:30 総括 上野隆史(東工大院生命理工)

■ 2014年 ■

2014年9月27日
第6回リトリートを高分子討論会後、虹ノ松原ホテルで開催しました。前日の夜からエンドレスの議論が続き、厳しい質問が続く発表となりました。第16回企画運営会議においては、主に国際活動と他領域グループとの協動について議論を行いました。


2014年9月24日
第63回高分子討論会にて下記特定テーマを開催しました。

特定テーマS16「高分子機能を操る金属錯体・クラスター・表面」
開催責任者:樋口 昌芳(物材機構)

趣旨:葉緑体において光合成を司るクロロフィルや、赤血球で酸素運搬を担うヘモグロビン等、生体ではタンパク質(有機高分子)内部に金属イオンや金属クラスターが精密に配置されることで、効率的な電荷分離など、生命活動に必須な機能が発現している。また、有機ELや有機薄膜太陽電池など、有機物層と金属薄膜がつくる界面のエネルギー差を利用した電子デバイスの開発が現在盛んに行われている。このように、有機高分子や有機薄膜が、金属錯体・金属クラスター・金属表面とナノスケールで複合化することで、新奇な物性・機能の発現に繋がっている。一方、有機高分子自体も、リビング重合に代表される分子量制御などの精密構造制御法の開発や、水素結合といった比較的弱い結合を利用した超分子構造体形成手法の出現により、一層多彩となり、高分子として定義されるべき範囲自体が広がりを見せている。更に、このように高度に構造制御された有機高分子・超分子は、金属錯体や金属クラスターとナノスケールで融合させる上で格好の基盤となるため、(これまで実現困難であった)精密な複合化を一層加速させている。以上のような高分子研究のトレンドを受けて、「金属種が関与する高分子」をキーワードとして、合成、構造、機能、デバイスに渡る分野横断型テーマを提案した。本特定テーマでは、金属イオンや金属クラスターを含む高分子・超分子、及び金属表面における高分子・超分子物質に焦点を当てて、それらが生み出す新しい機能を討論する。

1) 金属錯体を含む高分子・超分子
2) 金属クラスターを含む高分子・超分子
3) 金属表面における高分子・超分子

2014年3月30日
日本化学会第94春季年会 (2014)にて下記の特別企画を開催しました(「エキゾチック自己組織化材料」との共同開催です)。

特別企画「π電子系物質が織りなす物性・機能・集合構造と未来」
開催責任者:竹内正之(NIMS)・中西尚志(NIMS)

分子はテーラーメイド性を持つ究極の情報担体であり機能・物性の単位と言える。特にπ電子系物質は電気的、光化学的に優れた特性を有しており、環境・エネルギー、情報通信やナノエレクトロニクス分野における基盤物質・材料として大いに期待されている。π電子系分子・高分子の未踏物性・機能の探索には、物質合成—物性・機能相関に関する最先端の研究を整理し未来を可視化することが必要である。本特別企画では、π電子系物質の合成・機能・集合構造に関わる最先端の研究発表、討論を通して、π電子系材料が目指す将来をフォアキャストならびにバックキャストする。

9:30-9:35 趣旨説明 竹内正之(NIMS)
9:35-9:55 櫻井英博(分子研)
「バッキーボウルの特徴を生かした機能開発へ向けて」
9:55-10:15 福島孝典(東工大資源研)
「π共役系—イオン複合分子が織りなす新構造・新現象」
10:15-10:35 伊丹健一郎(名大理)
「分子ナノカーボン科学をめざして」
10:35-10:50 中西尚志(NIMS)
「π電子系常温液体」
10:50-11:10 山口茂弘(名大理)
「光機能性π骨格の新デザイン」
11:10-11:25 吉沢道人(東工大資源研)  
「自己組織化によるπ電子ナノ空間の構築と光機能」
11:25-11:40 松尾 豊(東大理)  
「光電子機能分子の合成と光電変換素子への応用」
11:40-11:55 矢貝史樹(千葉大工)
「刺激応答型π系分子集積体のデザイン」
11:55-12:10 佐伯昭紀(阪大工)
「π共役高分子の光電変換機能:評価技術を基盤とした分子設計」
12:10-12:15 総括 中西尚志(NIMS)

2014年3月30日
日本化学会第94春季年会 (2014)にて下記の特別企画を開催しました。

特別企画「化学者のための放射光ことはじめー放射光小角X線散乱解析の基礎と応用」
開催責任者:高谷光(京大)

高強度で波長分布の狭い放射光を利用した小角X線散乱(SAXS)は新物質創製に関わる研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となっており、その測定対象は高分子材料にとどまらず、日用化成品・化粧品から有機ELや電池等の先端電子材料までをもカバーする極めて適用範囲の広い解析手法である。大型放射光施設SPring-8(SP-8)では化学・産業分野におけるSAXSの普及に積極的な取組みを行っている。本企画では放射光SAXSに精通した産学の研究者を講師に招き、SP-8の利用方法も含めて、放射光SAXSの利用を考えている化学者一般に対して測定の基礎から最先端の産業利用成果まで幅広く講演を頂く。

9:30- 挨拶と趣旨説明(名大名誉/JASRI/結晶学会)坂田 誠
9:35- 化学者のための小角X線散乱の基礎と放射光利用(京大化研)金谷 利治
10:05- 放射光小角X線散乱測定―基礎から応用まで (北九州市大)秋葉 勇
10:30- GISAXSの基礎と放射光利用のメリット(JASRI/SPring-8)小川 紘樹
10:50- 環境にやさしい高分子材料における大型放射光利用(東大院農)岩田 忠久
10:50- 産業界から応用例1:放射光小角X線散乱を活用したゴム材料の開発
(住友ゴム工業)岸本 浩通
11:30- 放射光を用いる液晶、放射光小角X線回折による高分子安定化ブルー相液晶の構造解析(九大先導研)菊池 裕嗣
11:50- 産業会から応用例2:放射光小角X線散乱解析を用いた化粧品開発研究
(花王)久米 卓志
12:10- 実験室系小角散乱―最近の実験室系装置の進歩と測定の実際―
(リガク)伊藤 和輝

2014年3月27日
第15回企画運営会議を行い、グループの国際活動、他領域グループとの関わりについて詳細な議論を行った。

■ 2013年 ■

2013年12月15-17日
Queenstown(ニュージーランド)にて下記シンポジウムを行いました。グループ9名全員に加え二瓶先生 (筑波大)が参加し、最新のデータについてNZの研究者11名と朝から晩まで議論をともにしました。

NZ-Japan Joint Symposium on Supramolecular Nanomaterials
Organizers: 竹内正之(NIMS)、Shane Telfer(Massey University)
Novotel Queenstown, NZ

招待講演者
上野隆史、植村卓史、 高谷 光、竹内正之、二瓶雅之、根岸雄一、樋口昌芳、松尾 豊、吉沢道人、吉本惣一郎、Prof Telfer Shane (Massey University)、Prof Christian Hartinger (University of Auckland)、Dr Paul Plieger (Massey University)、Dr Justin Hodgkiss (Victoria University)、Prof Paul Kruger (University of Canterbury)、Dr Chris Fitchett ( University of Canterbury)、Prof Peter Steel (University of Canterbury)、Dr James Crowley (University of Otago)、Dr Carla Meledandri (University of Otago)、Prof Lyall Hanton (University of Otago)、Dr. Alan Ferguson (Massey University)

2013年11月2日
錯体化学会第63討論会にて下記のミニシンポジウムを行いました。

ミニシンポジウム
The crossing of coordination chemistry and device fabrication methods
(錯体化学とデバイス作製技術の交差点)

開催責任者:樋口昌芳(物材機構)

錯体化学は、機能性超分子材料の発展に大きな役割を果たしている。本シンポジウムでは、電子・光機能性材料に関して世界最先端の研究を進めている研究者に講演を依頼した。そのデバイス作製と応用について活発な討論を行う。
Coordination chemistry has played a key role in the development of functional supramolecular materials. In this symposium we invite highly-active researchers in the field of electronic/photonic functional materials and discuss the device fabrication and the applications.

  Chair Masayoshi Higuchi and Yuichi Negishi
S-1 New Materials with Chiral Photonic Properties
Mark MacLachlan (UBC, Canada)
S-2 Coordination Complex Containing Photofunctional Materials for Device Applications
Michael Wolf (UBC, Canada)
S-3 Creation of Stable and Functionalized Metal Clusters by Functionalizing Magic Gold Clusters
Yuichi Negishi (TUS)
S-4 Creation of Functional Nanospace by Hierarchical Arrangement of Inorganic-Organic Units
Sayaka Uchida (The Univ. of Tokyo)
S-5 The Development of Switchable Mirror Thin Film Which Can Be Switched Between Transparent and Mirror States
Kazuki Yoshimura (AIST)
S-6 Display Device Application of Metallo-Supramolecular Polymers
Masayoshi Higuchi (NIMS)
  Closing Remarks: Masayoshi Higuchi(NIMS)

2013年10月
金属と分子集合メンバーの研究が本になりました。

Metal–Molecular Assembly for Functional Materials
Eds. Yutaka Matsuo, Masayoshi Higuchi, Yuichi Negishi, Michito Yoshizawa, Takashi Uemura, Hikaru Takaya, Takafumi Ueno, Masayuki Takeuchi, Soichiro Yoshimoto, Springer

発行日 2013年10月
ISBN 978-4-431-54369-5
ISBN 978-4-431-54370-1 (eBook)
DOI 10.1007/978-4-431-54370-1

2013年9月30日
第5回リトリートを日本科学未来館で開催しました。各々、今後の研究、現在の研究、サマリーなど、集中して議論したい部分を持ち寄っての発表となりました。予定時間を超えての活発な議論が続き懇親会にまで及びました。第14回企画運営会議においては、主に今後の立ち位置、グループの国際活動、グループ執筆活動について詳細な議論を行いました。


2013年6月14-15日
分子研にてIMS Asian Internatinal Symposiumの下記シンポジウムを行いました。

Japan-China Joint Coordination Chemistry Symposium for Young Scientists on Advanced Coordination Materials
Organizers: 上野隆史(東工大)、村橋哲郎 (分子研)
分子研

招待講演者
Japanese speakers: (1) Prof. Koji Harano, The University of Tokyo (2) Prof. Masayoshi Higuchi, National Institute for Materials Science (3) Prof. Takane Imaoka, Tokyo Institute of Technology (4) Prof. Shigeyuki Masaoka, Institute for Molecular Science (5) Prof. Yutaka Matsuo, The University of Tokyo (6) Prof. Tetsuro Murahashi, Institute for Molecular Science (7) Prof. Yuichi Negishi, Tokyo University of Science
 (8) Prof. Akira Onoda, Osaka University (9) Prof. Ryota Sakamoto, The University of Tokyo (10) Prof. Hikaru Takaya, Kyoto University (11) Prof. Masayuki Takeuchi, National Institute for Materials Science (12) Prof. Takashi Uemura, Kyoto University
 (13) Prof. Takafumi Ueno, Tokyo Institute of Technology (14) Prof. Teppei Yamada, Kyushu University (15) Prof. Soichiro Yoshimoto, Kumamoto University (16) Prof. Michito Yoshizawa, Tokyo Institute of Technology Chinese speakers (1) Prof. Wen-Ping Hu, Chinese Academy of Sciences (2) Prof. Jun-Hua Luo, Chinese Academy of Sciences (3) Prof. Zhi-Yong Tang, National Center for Nanoscience and Technology (4) Prof. Xun Wang, Tsinghua University (5) Prof. Yujie Xiong, University of Science and Technology (6) Prof. Jie-Peng Zhang, Sun Yat-Sen University (7) Prof. Jun-Long Zhang, Peking University (8) Prof. Yan-Zhen Zheng, Xi’an Jiaotong University (9) Prof. Guang-Shan Zhu, Jilin University (10) Prof. Jing-Lin Zuo, Nanjing University

2013年6月6日
ナノ学会 第11回大会「異分野研究者間の交流を目指して」にて下記の特別企画講演を開催しました。

特別企画講演「金属と分子集合体から創出されるナノ物質と機能」
開催責任者:根岸雄一(東理大)


2013年3月22日
第13回企画運営会議を行い、5年を経て今後の新領域グループの運営方針、グループの国際活動、グループの将来について詳細な議論を行った。


2013年3月22日
日本化学会第93春季年会 (2013)にて下記の特別企画を開催しました。多くのご来場有り難うございました。

特別企画「有限・無限ナノ空間から創出される物質と機能」
開催責任者:吉沢道人(東工大)

13:30-13:33  趣旨説明 (東工大資源研) 吉沢道人
13:33-13:53 (物材機構MANA・JSTさきがけ)山内悠輔
「機能性無機ナノ空間材料の創製」
13:53-14:10 (京大院工)植村卓史
「多孔性金属錯体による化学モーターの開発」
14:10-14:30 (東大院工)佐藤宗太
「錯体ナノ空間の生体分子を使った自在修飾」
14:31-14:51 (静岡大理)山中正道
「ハイブリッド型超分子ナノカプセルの構築と分子認識」
14:51-15:08 (東工大資源研)吉沢道人
「芳香環ナノカプセルの構築と発光特性」
15:08-15:28 (東工大資源研)今岡享稔  
「金属サブナノ粒子触媒の精密テンプレート合成」
15:30-15:50 (京大院工)藤原哲晶  
「配位子周辺部の修飾により構築されるナノ反応場を利用した錯体触媒反応」
15:50-16:10 (鳥取大院工)松浦和則
「ウイルス由来ペプチドが形成するナノ空間」
16:10-16:27 (東工大生命理工)上野隆史
「蛋白質集合体によるナノ反応場構築」
16:27-16:30  総括(物材機構)樋口昌芳

■ 2012年 ■

2012年10月15-16日
第2回日本化学会化学フェスタ(2012)にて下記のシンポジウムにて本グループからの発表(超分子で創る未来材料)がありました。多数のご来場有り難うございました。

化学で創る未来材料―若さで挑戦―
シンポジウム開催責任者:加藤隆史(東京大学)、植村卓史(京都大学;金属と分子集合)、
舟橋正浩(香川大学;エキゾチック自己組織化材料)、陰山洋(京都大学;低次元光機能材料研究会)

我が国の素材や部品に関する産業は、高い国際競争力を有しており、高い技術力に裏打ちされた材料を提供し続けています。 特に化学を基盤とした機能性材料の開発・生産は、今や他国の追随を許さないほどであり、日本発の材料開発技術は、 これからの持続性社会の構築への大きな貢献が期待されています。そこで、本企画ではこれからの日本や世界を支える若手研究者の視点から、 新しい材料化学や新規素材開発の研究について講演やパネルディスカッションなどを行うことにより、 今後の材料化学に関する議論します。予定しているセッションは以下のとおりです。

・無機で創る未来材料-低次元光機能材料研究会からの提言-
・有機で創る未来材料-新領域研究グループ エキゾチック自己組織化材料からの提言-
・超分子で創る未来材料-新領域研究グループ 金属と分子集合からの提言-
・無機vs.有機vs.超分子で考える未来材料

2012年9月21日
錯体化学会第62討論会にて下記のミニシンポジウムを行いました。多数のご来場有り難うございました。

ミニシンポジウム
Catalysis Research Initiative on Supramolecular Materials
(分子集積化による触媒化学イニシアチブ)

開催責任者:高谷光(京大)・上野隆史(東工大)

触媒金属や機能性有機分子の自己組織化を利用する超分子触媒創製に取り組む6人の若手研究者による最新の研究成果発表をもとに、1)触媒ユニットの精密集積制御、2)触媒作用点の協働効果に基づく超分子触媒固有の活性発現、3)自己組織化により形成されるナノ空間の反応場としての利用、4)コンビナトリアル合成による超分子触媒ライブラリーの構築、5)自己組織化超分子の特性を利用した回収・再生可能な環境調和型触媒の創製等の観点から超分子触媒の将来の展望と可能性について討論する。
Supramolecular chemistry and the related bottom-up approaches have been recognized as a key to fabricates hierarchical highly-ordered nano-scale materials. The objective of this symposium is in providing an interdisciplinary forum on recent advances of supramolecular-based catalysts for researchers engaged in the area of inorganic and organometallic chemistry. Six lectures will be organized around the theme of "Catalysis Research Initiative on Supramolecular Materials". The current status, recent developments, and future scopes of 1) controlled catalytic array fabrication, 2) cooperative catalysis, 3) nano-space reaction field, 4) combinatorial catalyst discovery, 5) reusable self-repairing catalyst, will be discussed with a focus on the supramolecular chemistry and practical approaches.

  Opening Remarks: Hikaru Takaya (Kyoto Univ.)
S5-1 Functional Supramolecular Capsules with Anthracene Shells
Michito Yoshizawa (Tokyo Inst. Tech.)
S5-2 Chiral organic frameworks by in-situ reaction of supramolecular liquid crystals
Yasuhiro Ishida (RIKEN)
S5-3 Self-Organized PdNanocatalyst for Organic Reactions
Yoichi M. A. Yamada (RIKEN)
S5-4 Creation of Functional Nanospace by Hierarchical Arrangement of Inorganic-Organic Units
Sayaka Uchida (The Univ. of Tokyo)
S5-5 Development of Nanoalloy Catalysts for Carbon-Neutral Energy Cycles
Miho Yamauchi (Kyushu Univ., I2CNER)
S5-6 Bioinorgainc catalysts designed with supramolecular proteins
Takafumi Ueno (Tokyo Inst. Tech.)
  Closing Remarks: Takafumi Ueno (Tokyo Inst. Tech.)

2012年9月19-20日
第61回高分子討論会にて下記の特定テーマを開催しました。多数の申し込み有り難うございました。

特定テーマS1「ナノ空間・界面を基盤とした高分子化学」
開催責任者:植村 卓史(京大院工)・竹内 正之(物材機構)

1) 有機、バイオ材料が形成するナノ空間・界面
2) 無機材料が関与するナノ空間・界面
3) 超分子相互作用によるナノ空間・界面

2012年9月19日
第12回企画運営会議を行い、今後の新領域グループの有り方、グループの国際活動、グループの将来について詳細な議論を行った。

2012年8月10-11日
ゲストに樋口雅一先生(京大)を迎え、第11回運営会議(第4回リトリート)を行いました。個々の最新のデータを発表し、皆が忙しくなる中隔離された場所で議論が出来ることを楽しみました。最終年度を迎え、今後の運営方針や各メンバーが分担している仕事の方向性を議論しました。


2012年年5月13-16日
Whistler(カナダ)にて下記シンポジウムを行いました。グループ9名全員に加え、張先生(北大)、前田先生(立命館大)、高井博士(NIMS)が参加し、最新のデータについてカナダの若手精鋭の研究者と朝から晩まで議論をともにしました。

Canada-Japan Joint Symposium for Supramolecular Nanomaterials Chemistry
Organizer:竹内正之(NIMS)、Prof. Mark MacLachlan (UBC))
Ava Whistler Hotel, Whistler, Canada

招待講演者
上野隆史、植村卓史、高谷 光、竹内正之、根岸雄一、樋口昌芳、松尾 豊、吉沢道人、吉本惣一郎、張 浩徹、前田大光、Prof. Mark Taylor (University of Toronto)、Prof. Steve Loeb (University of Windsor) 、Prof. Jim Wuest (University of Montreal) 、Prof. George Shimizu (University of Calgary) 、Prof. Dmitri Perepichka (McGill University) 、Prof. Sarah Burke (University of British Columbia) 、Prof. Derek Gates (University of British Columbia) 、Prof. Mike Wolf (University of British Columbia)、Prof. Mark MacLachlan (University of British Columbia)

2012年年3月28日
日本化学会第92春季年会 (2012)にて下記の特別企画を行いました。多数のご来場有り難うございました。

特別企画
「化学者のための放射光ことはじめ-粉末材料構造解析-基礎理論と測定の実際」
「化学者のための放射光ことはじめ-粉末材料構造解析 応用とその成果」

開催責任者:高谷 光(京大化研)・藤内謙光(阪大院工)

化学者にとって、自身の化合物の関与する反応・物性を議論する際に、原子分解能での3次元構造情報を基に行うことは必須であり、特に高強度・高並行の放射光を利用したX線回折を始めとする最先端分析技術は、研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となりつつある。今回、SPring-8利用推進協議会「SPring-8粉末材料構造解析研究会」の協力の元、放射光未経験の学生、若手研究者から企業研究者まで広く「化学者」一般に対しての講演会を開催する。放射光による構造解析の基礎理論、実験方法詳細を「基盤編」としてそれぞれの分野を代表する研究者より、実例も含めて丁寧にかつ詳しく紹介する。

09:30-10:00 坂田 誠(JASRI)
「放射光利用による粉末構造解析の基礎」
10:00-10:50 加藤健一(理研)
「物質科学のためのSPring-8粉末回折法の先端活用」
11:00-11:30 伊村宏之(三菱化学)
「蛍光体材料におけるRietveld解析事例の紹介」
11:30-12:00 高谷 光(京大化研)
「有機超分子材料の粉末X線構造解析」
12:00-12:30 木村 滋(JASRI)
「SPring-8極微小結晶構造解析装置の紹介」

高強度・高並行の放射光を利用したX線回折は新物質創製にかかわる研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となりつつある。特に粉末X線構造解析は半導体・燃料電池分野から医療材料までをカバーする応用範囲の広い解析手法である。型放射光施設SPring-8では化学産業分野における粉末解析の普及に積極的な取組みを行ってきた。今回、「SPring-8粉末材料構造解析研究会」の協力の元、SPring-8利用者である化学者を招き,最近の応用・産業利用成果について、その成功につながった背景も含めて丁寧に講演頂く。それらをケーススタディとして放射光X線利用のメリットを、幅広い「化学者」に参考にしてもらうことを念頭に、多数の具体例を詳しく紹介する。

13:30-14:20 西堀 英治(名大院工)
「分子性化合物を対象とした放射光粉末構造解析―手法開発・高度化・適用例」
14:20-14:50 金 廷恩(JASRI)
「SPring-8の粉末X線実験が解き明かす先端材料の機能」
15:00-15:30 尾崎哲也(GSユアサ)
「ニッケル水素電池用ポリタイプ積層合金のX線結晶構造解析」
15:30-16:00 藤内謙光(阪大院工)
「放射光X線回折を利用した発光性有機結晶の構造解析」
16:00-16:30 植村卓史(京大)
「柔軟性錯体ナノ空間の構造解析と高分子化学への応用」
閉会挨拶 佐野 則道 (JASRI)

2012年年3月26日
第10回運営会議を行い、今後の学協会活動、グループの国際活動、グループ運営方針について詳細な議論を行った。

2012年年3月25日
日本化学会第92春季年会 (2012)にて下記の特別企画を行いました。多数のご来場有り難うございました。

特別企画「分子集合を利用した「柔らかい」電子デバイス」
開催責任者:樋口昌芳(NIMS)・伊藤晴彦(帝人化成)

環境・エネルギー、ライフサイエンス等、広範な分野でフレキシブルな電子デバイスが注目されている。これまでは産業発展のために、コンピューターなど「固い」機械に人間が合わせてきたが、これからは人々の生活を快適にするために、機械が人間の動きや生活リズムに合わせる時代を迎えつつある。電子デバイスを「柔らかく」するには、従来のシリコンに代わる新電子材料の創製や、フレキシブル化に向けた新しい素子構成の発明が必要である。本特別企画では、分子集合をうまく利用した電子デバイス開発に携わっている研究者にご講演頂き、将来の電子デバイス研究の方向性と化学が果たす役割について討論することを目的とする。

13:30-13:35 趣旨説明(NIMS)樋口昌芳
13:35-14:00 関谷 毅(東大院工)
「有機トランジスタ」
14:00-14:25 西澤松彦(東北大院工)
「バイオ電子デバイス」
14:25-14:50 松尾 豊(東大院理)
「有機薄膜太陽電池」
14:50-15:15 山田健郎(産総研)
「カーボンナノチューブを使ったフレキシブルデバイス」
15:15-15:40 芳賀正明(中央大理工)
「ボトムアップによる分子デバイス構築」
15:40-16:05 伊藤晴彦(帝人化成)
「導電性フィルムの最新動向」
16:05-16:30 (NIMS)樋口昌芳
「エレクトロクロミック型電子ペーパー」

■ 2011年 ■

2011年年12月10-11日
第9回運営会議(第3回リトリート:担当 松尾・竹内)を行い、最新の成果について各々が発表し、濃い議論を交わしました。各メンバーが分担している仕事の確認と、今後のグループのあり方について意見の交換を行いました。


2011年年11月6日
メンバーの吉本先生がご結婚されました!!お目出度うございます。末永くお幸せに!


2011年年9月17日
第61回錯体科学討論会で以下のミニシンポジウム(英語セッション)を開催しました。

S-3: Carbon-rich Coordination Chemistry
開催責任者:松尾 豊(東大)

概要:ポルフィリンや縮合多環芳香族化合物、フラーレンなどの有機π電子共役系は、そのπ電子に由来して豊富な機能を有する。また、遷移金属錯体もd電子に由来した豊富な機能を有する。本シンポジウムでは、有機π電子共役系化合物と遷移金属錯体の複合系の錯体化学に焦点を当て、合成法、光物性、電気化学特性を紹介するとともに、今後のカーボンリッチ錯体化学の方向性に関して議論する。なお、「2010 Dalton Transactions Asian Lectureship」を受賞された村橋哲郎先生のご講演を「Dalton Lecture」として行いました。多数のご来場有り難うございました。

  Opening Remarks Prof. Y.Matsuo (U of Tokyo)
S3-1 Prof. Hiroshi Shinokubo(Nagoya University)
Synthesis of Novel Porphyrins via Transition Metal Catalysis
S3-2 Prof. Hiroyuki Furuta(Kyushu University)
Synthesis and Bis-metal coordination of N-confused porphyrinoids
S3-3 Prof. Tetsuro Murahashi(Osaka University)
Multinuclear Sandwich Complexes Containing a Metal Chain or a Metal Sheet between Extended Unsaturated Hydrocarbons
S3-4 Prof. Yutaka Matuo(The University of Tokyo)
Coordination Chemistry of Metal Fullerene Complexes
S3-5 Prof. Hiromi Tobita(Tohoku University)
Salts and Complexes of Li@C_60_: Conclusive Evidence of the Endohedral Structure and Their Unique Behavior

2011年年7月16日
第8回運営会議を行い、今後の学協会活動、グループの国際活動、グループ運営方針について詳細な議論を行った。

2011年年6月16-19日
南京大学(中国)にて下記シンポジウムを行いました。グループ9名全員が参加し、最新のデータについて中国の若手精鋭の研究者と議論を行いました。

The 1st China–Japan Inorganic Chemistry Sympojium for Young Scientist:
Supramolecular Science and Nanomaterials

Organizers: 上野隆史(京都大学)、Prof. Jing-Lin Zuo(Nanjing University
南京大学






2011年年3月29日
日本化学会第91春季年会 (2011)にて下記の特別企画を企画しました。大震災のためキャンセルとなりました。震災の被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

特別企画「自己組織化超分子を基盤とする高次機能触媒の最前線」
開催責任者:高谷 光(京都大学)

触媒金属や機能性有機分子の自己組織化を利用する超分子触媒創製に取り組む8人の若手研究者による最新の研究成果発表をもとに、1)触媒ユニットの精密集積制御、2)触媒作用点の協働効果に基づく超分子触媒固有の活性発現、3)自己組織化により形成されるナノ空間の反応場としての利用、4)コンビナトリアル合成による超分子触媒ライブラリーの構築、5)自己組織化超分子の特性を利用した回収・再生可能な環境調和型触媒の創製等の観点から超分子触媒の将来の展望と可能性について討論する。

13:30-13:40 趣旨説明(京大化研)高谷 光
13:40-14:00 (東工大資源研)吉沢道人
「多環芳香族分子を活用した超分子空間の構築と機能」
14:00-14:20 (阪大院理)○高島義徳・山口浩靖・原田 明
「修飾シクロデキストリンを用いた超分子重合触媒の開発」
14:20-14:40 (東大院総合文化)内田さやか
「無機-有機ユニットの階層的配列制御による機能性空間の創製」
14:40-15:00 (理研・JSTさきがけ)石田康博
「キラル液晶反応場を用いる光反応の制御」
15:00-15:20 (理研)山田陽一
「自己組織化パラジウムナノ触媒を用いる有機合成」
15:20-15:40 (東工大院総理工)本倉 健 
「シリカアルミナ固定化有機アミンの酸・塩基両機能触媒作用」
15:40-16:00 (鳥取大院工)奥村 和 
「ゼオライトに担持した原子状パラジウム触媒」
16:00-16:20 (北大触セ・京大院理・JST PRESTO)○山内 美穂・北川 宏・佃 達哉
「合金ナノ粒子の水素吸蔵特性の解明と触媒材料への展開」
16:40-16:50 総評(北大触セ)原 賢二

■ 2010年 ■

2010年12月19-20日
環太平洋国際化学会議 (PACIFICHEM 2010) にて下記シンポジウム(事務責任者:東工大 吉沢道人)を開催しました。

Self-Assembly and Coordination Chemistry (#164)
事務責任者:吉沢道人(東工大)
12月19日(日)午前・午後および12月20日(月)午前
ヒルトン ハワイアン ビレッジ、ホノルル、ハワイ

[開催時の案内] 本シンポジウムでは、無機化学分野における新しいトレンド「自己組織化と錯体化学の接点」に着目して、この分野の最先端をリードする著名な研究者や若手の研究者にお集まり頂き、研究成果の発表および討論を行います。無機化学に限らず、有機化学、高分子化学、材料化学、表面化学、クラスター化学、生物無機化学、超分子化学の研究者で「自己組織化と錯体化学の接点」にご興味の方は、是非ご参加下さい。会場でお待ちしております。
招待講演者(敬称略)
Jerry Atwood (USA), J. Fraser Stoddart (USA), Chad Mirkin (USA), Joseph Hupp (USA), Kenneth N. Raymond (USA), Alex Wei (USA), Leonard R. MacGillivray (USA), Hanadi Sleiman (Canada), Stephen J. Loeb (Canada), Rolf Saalfrank (Germany), Lee Cronin (UK), Makoto Fujita (Japan), Shu-yan Yu (China) など


2010年11月
金属と分子集合メンバーの研究が本になりました。

金属と分子集合―最新技術と応用―
Metals and Molecular Organizations―Advanced Technologies and Applications―

監修 松尾 豊

発行日 2010年11月
価格 31,500円
ISBNコード 978-4-7813-0292-8

2010年10月29日
Strasbourg大学(フランス)にて下記シンポジウムを行いました。グループから5名が参加し、最新のデータについて議論を深めました。

UdS‐Japanese JSPS Symposium on Supramolecular Nanomaterials Science
Organizer:松尾 豊(東京大学)、Prof. M.W. Hosseini(Universite de Strasbourg)
Universite de Strasbourg

講演者
M. Higuchi(NIMS), Y. Matsuo (Univ. Tokyo), M. Takeuchi (NIMS), T. Uemura (Kyoto Univ.), T. Ueno (Kyoto Univ.),N. Winssinger (ISIS), P. Samori (ISIS), N. Giuseponne (ICS), B. Donnio (IPCMS)

2010年9月27日
第60回錯体化学討論会(60th Anniversary Conference on Coordination Chemistry)で以下の国際シンポジウムを開催しました

SI-1: New Frontiers of Coordination Chemistry in Asia - From Supramolecules to Functional Molecular Architectures
開催責任者:上野隆史(京都大学)・植村卓史(京都大学)

  Opening Remarks Prof. T. Ueno (Kyoto U)
  Prof. Kim, Dongho (Yonsei Univ., Korea)
Role of Electronic Coupling in Various Molecular Assemblies
  Prof. Guo, Zijian (Nanjing Univ., China)
The Coordination Chemistry of Antitumor Platinum(II) Complexes with Novel Structural Features
  Prof. Ishitani, Osamu (TITECH.,Japan)
Artificial Light harvesting Systems with Ru- Re Multinuclear Complexes and Mesoporous organosilica
  Prof. Kitagawa, Hiroshi (Kyoto Univ., Japan)
Functional and Surface Nano-Architectures Using Porous Coordination Polymer
  Prof. Negishi, Yuichi (Tokyo Univ. Sci., Japan)
Precise Synthesis and Fundamental Properties of Thiolate-Protected Metal Clusters
  Sun, Shih-Sheng (Academia Sinica, Taiwan)
Photophysical Properties and Anion Recognition of Tripyridyl-1,3,5-Triazine-Bridged Trinuclear Diimine Rhenium(I) Tricarbonyl Complexes
  Prof. Kawano, Masaki (POSTECH, Korea) 
Kinetic Syntheses of Coordination Networks and Ab Initio Powder Structure Analysis
  Closing Remarks Prof. T. Uemura (Kyoto U)

2010年8月26日
第7回運営会議(第2回リトリート:担当上野・植村)を行い、メンバー全員の発表とともに今後の運営方針と国際化について詳細な議論を行った。

2010年3月27日
第6回運営会議を行い、今後の運営方針と共同研究について詳細な議論を行った。

2010年3月26日
日本化学会第90春季年会 (2010)にて下記の特別企画を開催しました。皆さんのご来場有り難うございました。

特別企画「ナノ粒子の深化と応用」
開催責任者:根岸雄一(東京理科大)

無機、有機からなるナノスケールの微粒子は、材料化学、生化学、医化学などの分野における素材材料として重要な位置を占めており、その基本的性質の理解と応用技術の確立は、産学両分野において急務となっている。本企画では、各々の分野における最新の研究の現状と将来課題について共通認識を得ることを目的に、物理、化学、生物の分野に至る広範な研究領域の第一線の研究者に参加を求め、ナノ微粒子の作成および、その機能、応用について、最先端の成果発表および討論を行う。
13:30-13:35 趣旨説明 (東理大院理) 根岸雄一
13:35-13:55 (北大院地球環境科学)小西克明
「ナノクラスター化合物の分子認識特性と応答機能」
13:55-14:15 (東理大院理)根岸雄一
「二成分複合金属クラスターの精密合成と構造解析」
14:15-14:35 (甲南大フロンティアサイエンス)赤松謙祐
「金属ナノ粒子分散複合体の精密合成と機能」
14:35-14:55 (東京医歯大生体材料研)秋吉一成
「ナノゲル微粒子の作成とバイオ•医療応用」
14:55-15:15 (九大院工)新留琢郎
「金ナノロッド表面の機能性修飾とそれを使った診断・治療システム」
15:15-15:35 (京大院工)上野隆史
「蛋白質微粒子の機能化」
15:35-15:55 (東工大応用セラミックス研)真島 豊  
「ナノ粒子を用いたボトムアップエレクトロニクスへの展開」
15:55-16:15 (京大化研)松田一成
「半導体ナノ粒子の光励起状態と光機能性」
16:15-16:35 (阪大院工)朝日 剛
「レーザーアブレーションによる有機ナノ粒子コロイドの作製」
16:35-16:40 総括 (京大)上野隆史

■ 2009年 ■

2009年9月25日
第59回錯体討論会(長崎大学)にて下記シンポジウムを開催しました。多数のご来場有り難うございました

シンポジウム「π共役系で操る錯体化学」
開催責任者:吉沢道人(東工大資源研)

本シンポジウムでは、「π共役系分子」と「金属錯体」の境界領域に焦点を当て、その最先端の研究と今後の展望について議論する。ポルフィリン錯体やフタロシアニン錯体に見られるように、π共役系分子と錯体化学は古くから密接な関係がある。しかしながら、新奇なπ共役系分子を積極的に活用した金属錯体の構築やその物性探索に関する研究、また、金属錯体研究の立場からπ共役系化合物へのアプローチは限られる。そこで本シンポジウムでは、π共役系を自在に操る研究者にお集まり頂き、彼らが生み出した新規なπ共役系分子やπ共役系金属錯体、また、それらを精密に連結・集積することで発現する特異な分光学的および電気・磁気的物性について議論を行う。あわせて、π共役系分子と金属錯体を基盤とした次世代の物質・材料化学の方向性を探る。
  趣旨説明 吉沢道人(東工大資源研)
  伊藤 肇(北大院理)     座長 高谷光
「π電子系をもつ金錯体の固体状態における集積と発光機能」
  大月 穣(日大理工)     座長 吉本惣一郎
「基板表面でのπ共役系錯体の自己集合構造と動き」
  松尾 豊(東大院理)     座長 上野隆史
「フラーレン金属錯体の化学 − 系統的合成と光電子機能設計」
  伊與田正彦(首都大院理工)  座長 植村卓史
「新しい有機パイ電子系およびその遷移金属錯体の合成と機能」
  大須賀篤弘(京大院理)    座長 竹内正之
「環拡張ポルフィリンの金属錯体」
  総括

2009年9月19-20日
第5回運営会議(第1回リトリート:担当吉本)を行い、今後の運営方針と国際化について詳細な議論を行った。


2009年9月18日
メンバー全員が第58回高分子討論会・特定テーマ「表面・界面の創成・制御・評価」にて研究成果を発表しました。

2009年3月28日
第4回運営会議を行った。

2009年3月27日
日本化学会第89春季年会 (2009)にて下記の特別企画を開催しました。多数のご来場有り難うございました。

特別企画「表面を舞台とする化学・物理・機能」
開催責任者:松尾 豊(JST/ERATO)

表面において、分子の自己組織化やその構造をデザインすることで所望の機能を付与したり、特異的な構造体を形成することが可能である。その分子の合成、物性及び分析に関する基礎研究の発展は産学両分野にて急務である。特にその鍵を担っているのは、表面や界面構造の制御である。この企画では、表面や界面構造と機能の研究にフォーカスし、電子移動制御反応、触媒界面を利用した分子合成、2次元分子集合体構築手法、生体分子を利用する分子集合体構築、電子・磁気物性制御など表面、界面に関する最先端の成果発表及び討論を行う。
13:30-13:35 趣旨説明 松尾 豊(JST/ERATO)
13:35-13:55 伊藤香織(東工大資源研)
「液晶性ブロックコポリマーのナノシリンダー構造と転写・複合化」
13:55-14:15 吉本惣一郎(熊本大院先導)
「界面における自己集積分子の精密構築」
14:15-14:35 田原一邦(阪大院基礎工)
「固液界面における複雑2次元分子配列の構築」
14:35-14:55 原 賢二(北大触媒化学研究センター)
「金表面上に固定化した遷移金属錯体による触媒反応」
14:55-15:15 阿部正明(九大院工)
「レドックス活性遷移金属クラスターの分子組織化構造の形成とポテンシャル制御」
15:15-15:35 秋山 毅(九大院工)  
「金ナノ構造電極を用いた有機光電変換素子の高効率化」
15:35-15:55 松尾 豊(JST/ERATO)  
「フラーレン誘導体の光電変換機能」
15:55-16:15 森田智行(京大院工)
「へリックスペプチド自己組織化膜における電子移動」
16:15-16:35 富永昌人(熊本大院自然科学)
「生体分子の電極反応におよぼす電極界面構造の影響」
16:35-16:40 総括 吉本惣一郎(熊本大院先導)

■ 2008年 ■

2008年9月21日
第3回運営会議を行った。

2008年9月20日
第58回錯体化学討論会にて下記のシンポジウム「高分子で魅せる錯体化学」を開催しました。多数のご来場有り難うございました。

シンポジウム「高分子で魅せる錯体化学」
世話人:植村卓史

錯体化学を取り巻く状況はここ数年で劇的に変化しており、異分野を積極的に取り込むことで先進的な研究が展開されるようになってきた。特に、錯体化学と高分子科学との境界領域では、高分子が形成する特異な場での触媒反応や機能の探求、また、配位結合や配位環境を自在に活用した新高分子材料の開発が行われており、発展がめざましい。本シンポジウムではこのような新しい融合分野の創成を目指して研究を行っている方々に講演をしていただき、活発な討議を展開することを目的としている。

16:30-16:35 趣旨説明 
16:35-17:05 魚住泰広(分子研・理研)
「Molecular Convolutionによる高分子錯体触媒の創製」
17:05-17:35 田中健太郎(名大院理)
「プログラムに基づく金属錯体の階層的組織化」
17:35-18:05 山元公寿(慶大理工)
「樹状構造を生かしたデンドリマーの新機能」
18:05-18:15 休憩
18:15-18:45 竹内正之(物材機構)
「機能性金属錯体を利用する共役系高分子の配列制御」
18:45-19:15 八島栄次(名大院工)  
「一重らせん高分子から多重らせん高分子・超分子まで: 合成、構造と機能」
19:15-19:20 総括

2008年6月5日
第2回運営会議を行った。

2008年3月30日
日本化学会第春季年会にて下記の特別企画を開催しました。多数のご来場有り難うございました。

特別企画「ビルドアップ型分子集合体の拓く科学」
世話人:高谷 光

原子または分子の積み上げによって構築される「ビルドアップ型分子集合体」は、材料化学、生化学、医化学などの先端融合領域における素材分子として重要な地位を占めており、その合成、物性および分析に関する基礎研究の発展は産学両分野において急務となっている。この企画では、ビルドアップ集合体について、原子・分子レベルでの精密構築手法、生体分子を利用する分子集合体構築、電子・磁気物性制御、高次機能触媒への応用、モレキュラーインフォマテイクスの開拓、あるいは原子分解能での構造解析などに関する最先端の成果発表および討論を行う。

09:20-09:30 趣旨説明 高谷 光(京大化研)
09:30-09:50 植村卓史(京大院工)
「ビルドアップ型ナノ空間での高分子鎖工学」
09:50-10:10 吉沢道人(東大院工)
「自己組織化空間制御による精密金属集積と物性誘起」
10:10-10:40 樋口昌芳(物材機構)
「ビルドアップ型自己集合ポリマーを用いたナノ製造技術の探索」
10:40-11:00 松尾 豊(JST-ERATO)
「フラーレン金属錯体からなる分子集合体の光電子機能」
11:00-11:20 根岸雄一(分子研)
「有機分子保護金クラスターの精密合成と構造・物性」
11:20-11:40 吉本惣一郎(産総研)  
「電極表面におけるナノ構造形成:2次元から3次元構築に向けて」
11:40-12:00 三浦佳子(北陸先端)  
「糖鎖集合体を用いた生体機能材料」
12:00-12:20 上野隆史(名大院理)
「高次集合体構築を目指した部品蛋白質化学」
12:20-12:40 竹内正之(物材機構)
「動的機能性分子を用いるビルドアップ型分子集合体」
12:40-12:50 まとめ 上野隆史(名大院理)

2008年3月29日
第1回運営会議を行った。

2008年1月10日
日本化学会化学会館にてキックオフミーティング(第0回運営会議)を行った。

■ 2007年 ■

2007年12月14日
新領域研究グループ「金属と分子集合」設立

2007年6月
分子科学研究所において「金属と分子集合」と題するシンポジウムを開催